一般社団法人日本リサーチ総合研究所

20世紀における日本人の生活変化の諸相
−デジタル・アーカイブ生活指標から−

 21世紀を迎え、新しい時代が動き始めています。新世紀の社会に対しては、成熟化の度合を強めながらも、いっそう活力に満ちたものに変わっていくことが期待されています。

ひるがえって、私たちがこれまで経験してきた20世紀とは、どのような時代だったのでしょうか。過去100年間の社会生活の変遷を振り返り、そのダイナミックな動きについて改めて確認する作業は、21世紀の経済社会を展望するに際し、きわめて有益な示唆を与えてくれるはずです。

そのため、ここでは、明治から大正、昭和を経て平成へと至る国民生活の超長期的な変化を示す時系列データベース(デジタル・アーカイブ生活指標【注】)からいくつかの代表的な指標を選び、20世紀という時代が描いてきた軌跡を、おもに私たちの暮らしや社会のレベルからとらえてみました。

指標群は以下のように構成されています。

  1. 人口の変化
     (1) 総人口
     (2) 年齢別人口割合
     (3) 産業別就業人口割合
  2. 健康の変化
     (1) 平均寿命
     (2) 死亡率
     (3) 栄養摂取量
  3. 教育の変化
     (1) 中等教育就学率
     (2) 高等教育就学率
  4. 労働の変化
     (1) 実質賃金指数
     (2) 年間総労働時間・1日当たり労働時間
  5. 所得の変化
     (1) 国民1人当たり実質国民所得
     (2) 男女別賃金格差
  6. 環境の変化
     (1) 1人当たり住宅延べ面積
     (2) 上水道普及率
  7. 家族の変化
     (1) 総世帯数・1世帯当たり人員数
     (2) 離婚率
【注】
 「デジタル・アーカイブ生活指標」とは、日本リサーチ総合研究所が産業社会基金事業の一環として構築中の生活関連統計を中心とした長期時系列データベースのことである。
  このデータベースには、総合研究開発機構の委託研究として当研究所が実施した『生活水準の歴史的分析』(87〜88年度)において整備された指標群の一部を補完・再加工したデータが取り入れられている。
  ここで紹介した指標も、主にこれらのデータに拠っている。